How to Use FakeBar

このドキュメントには 、FakeBar の使い方と設定の仕方、あと、少しの Tips を書いておきました。 バージョンは 1.1.0 以降に対応しています。重要と思われるキーワード毎に項目を作っていますが、 基本的には上から下に向かって読まれることを想定して書きました。

このドキュメントを最後まで読んだ後、みなさんは FakeBar に出てくる慣用語を理解できて、 FakeBar を一通り使いこなすことが出来るようになってるんじゃないかと思います (少なくとも、そのために書いてる訳です :-) )。 ただ、それでも「ここは変なんじゃないか」とか「これの使い方がわからん」といった疑問が ある方は、遠慮せずにに聞いてください。 ソフトを公開する以上は、使ってもらいたいと思っているんですから。


Layer
Launching
Targets
Preferences
Keyboard & Shortcuts
Replicants

Layer

FakeBar では、登録されたアイテムをレイヤー毎に管理しています。 レイヤーは、アイテムをリストするための箱なわけです。 また、レイヤーには名前を付けることができ、状況に併せて使い分けることができます。

例えば、"music" という名前のレイヤーを作って CDPlayer とか PlaySound 等のアプリケーションを登録します。 このレイヤーは音楽を聞いたりする時に使うことができます。 さらに、"internet" という名前のレイヤーを作って BeMail とか NetPositive 等のアプリケーションを登録すると、 このレイヤーはインターネットをするときに使うことができます。
それで、「今迄は音楽を聞いてたんだけど、今からインターネットをしよう」って時には、 レイヤーを "music" から "internet" に切り替えればいいわけです。

ちなみに、この画像は僕が "network" と名前をつけて使っているレイヤーです。

各レイヤーは、~/config/settings/FakeBar/layers 以下にテキストファイルとして保存されます。
レイヤーをレイヤーのアイテムとして登録することもできます。この場合、割と面白い結果になるので、 暇な時には試してくださいね。

Launching

FakeBar の売りは、アイテムの起動方法がたくさんあることです。もちろん、アイテムをクリックして、 アプリケーション (やファイル) を普通に起動することもできますが、アイテムを右クリックして アイテムに関連する項目をメニューとしてポップアップさせることができます (この辺のマウス操作は設定変更できますが、デフォルトでは左クリックがこの機能に割り当てられています) 。 このメニューは Tracker のポップアップメニューに近い機能を持っていて、 "Open Parent" とか "Open With" など、お馴染みの項目があります。

また、アイテムにアイコンやテキストをドロップすることで、アイテム ( またはその preferred application) を起動することもできます。

実はこのポップアップメニューにはもっと重要な機能があって、それは、"Open With" とは逆に、 アプリケーションから開きたいファイルを指定してオープンする、というものです。 この機能については、次の Targets で説明します。

Targets

StyledEdit で index.html を開きたい、というような場面はよくありますよね? でも、index.html をダブルクリックして起動するアプリケーションは NetPositive です。 FakeBar は、こうゆう場合にうまく対処できるように作られています。

Targets とは、特殊なレイヤーで ~/config/settings/FakeBar/targets に保存されています。 例えば、Targets に home ディレクトリを登録します。で、StyledEdit を右クリックしてメニューを ポップアップさせると、そのメニューの中に home ディレクトリが現われます。このメニューは (Deskbar の Be メニューみたいに) ディレクトリの中身をそのサブメニューとして表示できるので、 ファイルシステムの階層に従ってそのうち index.html を見つけることができます。 で、それを撰択すると、StyledEdit で index.html を開くことができるわけです。

よく使うディレクトリ (例えば boot とか home) を Targets に登録しておくと、 汎用できて便利なんじゃないかと思います。

ちょっと話が変わりますが、登録されているアイテムがディレクトリだった場合、上で話したようなことと ほとんど同じことが起こります。つまり、そのディレクトリ以下の全てのファイルを、 ディレクトリの Preferred Application (たぶん Tracker) で開くことができます。 Tracker は強力なランチャーとしての側面も持っているので、結果的には、 Deskbar の Be メニューを使った場合と同様の結果が得られます。

Preferences

FakeBar のおおまかな機能についての説明が終わったので、このセクションでは設定の仕方について説明します。 アプリケーションメニュー (ニコニコマークが描いてあるところ) をクリックして、メニューから Preferences を撰択してください。Preferences ウィンドウが表示されるはずです。 FakeBar の設定はすべて、このウィンドウから行います。 Preferences のすべてを説明していると大変なので、要点と解り難そうな部分について説明します。

Window

FakeBar 本体のウィンドウ、インターフェイスについての項目です。 この項目で一番意味不明なのが、Operation to ... と Primary Mouse Down, Secondary ... ではないかと 思います。Operation to Launch というのは、アイテムを直接起動するためのマウス操作を 意味しています。Operation to Expand は、メニューを表示するための操作を意味します。 Primary Mouse Down はマウスの左ボタンのプレス、 Secondary Mouse Down はマウスの右ボタンのプレス、を それぞれ意味しています。解り難くてごめんなさい。
Workspaces
FakeBar では状況に併せてレイヤーをスイッチできる、 というのを Layer のセクションで説明しました。Workspaces 項目は、ワークスペース毎に デフォルトのレイヤーを設定するためにあります。
Layers
FakeBar を初めて使う場合、まず最初に設定しなきゃいけないのがこの項目です。 レイヤーと、レイヤーに登録されたアイテムがなくちゃ、役に立たないですからね :-) 真ん中にあるアイテムリストは、Drag & Drop に対応しています。あとボタンについては、 New Layer は新しいレイヤーを作ります。Rename, Remove は現在撰択されているレイヤーの 名前を変更したり、削除したりします。
Targets
Targets なアイテムを登録します... ってこれじゃ意味解らないですね。 Targets っていうのは、どうも説明が難しいです。 とりあえず適当なファイル (もっと言うと、ディレクトリ) を登録して使っていれば、 なんとなく分かってくるかもです。

Misc
その他の項目です。ちなみに "Shelf" というのは、レプリカントのコンテナのことです。

それぞれの設定が終わったら、左下にある Set ボタンをクリックしてください。 これを押さないと、設定はキャンセルされたとみなされますので、ちょっと注意。

Keyboard & Shortcuts

FakeBar1.1.0 以降では、キーボード操作が強力になっています。
FakeBar がアクティブな状態で矢印キーを押すと、アイテムを直接撰択できます。 FakeBar 本体のすべての GUI は特殊なメニューバーなので、 矢印キーやトリガーを使って操作することができます。 また、タブキーを押すと、レイヤーとアプリケーションメニューをかわりばんこに撰択します。 ちょっと長めにタブキーを押してから離すと、アプリケーションメニューを必ず撰択します。 esc キーは、現在のメニューや FakeBar 自体をデセレクトするのに使えます。

FakeBar はあまりショートカットを持っていません。アプリケーションメニューに登録されているものと、

Alt + 矢印キー = レイヤーのスイッチ
Alt + n (1~9) = ワークスペースのスイッチ (Misc から設定した場合のみ)
の2つです。あと、Alt + esc でメニューバーをフォーカスしたりできますが、 これは BeOS がもともと持っているものです。

Replicants

FakeBar1.1.2 以降では、レプリカントを受け付けることができます。 使用したい場合は、Preferences の Misc から設定してください。 シェルフ (レプリカントのコンテナ) を使用可能にしている場合、アプリケーションメニューに Show Shelf/Hide Shelf という項目が追加されます。また、シェルフを右クリックすると シェルフやレプリカントに関連したメニューがポップアップします。


このドキュメントは山田 哲央が作成しました。
このドキュメントに関する、すべての権利と責任は私にあります。
御要望、御意見、お叱り等は ivy@ma.kcom.ne.jp までお願いします。