BeServed ファイル共有設定アプリケーションが無い環境の場合は、
共有設定ディレクトリ ( /boot/home/config/settings ) 内の BeServed 設定スクリプトを
編集する事でコンピュータを設定することになります。
スクリプトではあなたのネットワークで他のユーザに公開したい複数のフォルダを指定できます。
特に "share" コマンドは、共有フォルダやフォルダ用のエイリアス(別名)を受け入れます。
コマンドは以下のように使います:
share directory as alias
ディレクトリやエイリアスがスペース(空白)を含む場合、クォーテーション (") でくくる必要があります。
さらに、コマンドは設定ファイル内で一行に書く必要があります。
例:
share /boot/home as HomeDir
share "/boot/home/My Projects" as "My Projects"
行の先頭を # にすると、その行はコメントとなります。
例えば:
# Share my home directory
share /boot/home as HomeDir
BeSure 認証サーバを使用してセキュリティを有効にする必要がある場合、
authenticate コマンドを使用して、 BeSure サーバが実行されているあなたのネットワーク上のコンピュータのホスト名か IP アドレスを入力してください。
このコンピュータは、そのネットワーク上のファイル共有を試みるログインをすべて許可するか拒否するでしょう。authenticateコマンドはこのように見えます。:
authenticate with 192.168.0.4
このコマンドは BeServed のファイルサーバに、そのサーバ上で定義された共有ファイルへのアクセス権を与える前に、ユーザの信用を確認する認証サーバを調べることを指示します。
一度セキュリティを有効にすると、各アカウント毎に特定の権限を与える必要があります。
現在利用できる権限は、read (読み出し) と write (書き込み) です。
これらの権限は、 grant コマンドを使用することで BeSure 認証サーバ上で定義されたユーザに許可されます。
grant コマンド:
grant read on "My Projects" to group everyone
grant read,write on "My Projects" to johndoe
最初の例は一般的な everyone グループ全員に読み出し専用アクセスを許可します。 group キーワードに注意してください。
次のコマンドは johndoe というユーザに読み出し/書き込みアクセスを許可します。
設定ファイルはテキスト形式で保存しなければいけません。
StyledEdit や Gobe Productive を使うときはテキスト形式で保存するように注意してください。
違う形式で保存した場合、エディタはフォント、段落やその他の書式情報をファイルに含めるので
BeServed は理解できなくなります。
設定を変更する時、サーバ・アプリケーションを停止して、再開する必要があります。
アプリケーションは beserved_server という名前で
/boot/home/config/servers
フォルダにあります。
hangup または HUP ( 伝統的な Unix で流行した信号) により、変更された設定を反映することをサーバに強制できます。
その信号は kill コマンドで送ることができます。:
# kill -HUP process_id
process_id の部分には、BeServed サーバのプロセス ID を入力します。
ファイル共有をシステム起動時に自動的に有効にしたい場合は、 startup スクリプトを編集してください。startup スクリプトの編集に関する情報は、 BeOS のドキュメントを参照してください。
コマンド・プロンプトから以下のように入力します。:
/boot/home/config/servers/beserved_server
注意: サーバ初期バージョンのように行末にアンパサンド (&) を付ける必要はありません。
今やサーバは Terminal から独立して正当な Unix のデーモンとして実行されます。
あるいは Tracker
で
/boot/home/config/servers フォルダを開き、 beserved_server をダブルクリックしてください。