ファイル共有設定アプリケーションの使い方


BeOS や Windows には、 BeServed ファイル共有設定アプリケーションが付属し、 あなたのコンピュータのファイル共有を集中的に簡単に行うことが出来ます。 この GUI アプリケーションは手動で設定ファイルを変更する場合と同じことが出来ます。

BeOS では、Zeta メニューの "Preferences" (環境設定) → "File Sharing" ファイル・シェアリング からこれを実行する個とが出来ます。 Windows の場合は スタートメニューの BeServed から起動できます。

このアプリケーションの外見は、全ての OS でほぼ共通しています。 BeOS のスクリーンショットはこちらです。しかし、インターフェースは他の OS のものと事実上同一です。



パネルにあなたのコンピュータで共有されている全フォルダがリストされます。 New ボタンを押すことで、共有するフォルダを追加できます。 さらにリスト中のフォルダをハイライトして Edit ボタンをクリックするか、ダブルクリックすることで、 既存の共有フォルダのプロパティ(属性情報)を編集することができます。 既存の共有フォルダの共有を解除したい場合はハイライトして Remove ボタンを押してください。

新しい共有フォルダを追加または、既存のフォルダの属性を変更した場合、共有フォルダ・プロパティ・パネル(下図)を使用することでしょう。 このパネルでは、共有するフォルダの選択、フォルダが参照されるときに表示される任意の名前の選択、利用できるユーザを管理するセキュリティ・オプションの選択ができます。



Basic 認証はグローバル設定の "Users can make changes to files and folders." で供給されます。 このオプションが有効の場合、ユーザがこの共有フォルダに新しいファイルやサブフォルダを追加したり、 存在するファイルの変更/削除、BeOS のファイル属性やインデックスを変更することが可能になります。 このオプションは、あなたの共有フォルダ内のファイルが置き換え不可になっているときだけ有効にするべきでしょう。

バージョン 1.2.0 から、オプションで各ユーザやグループ毎に異なるパーミッションレベルが指定できるようになりました。 定義済のユーザや管理者を認証する BeSure 認証サーバが BeServed に付属するようになりました。 すべてのユーザではなく何人かのユーザのみにファイルを変更する権限を与えたい場合に便利です。 また、あなたのコンピュータがインターネットに接続されている場合、パスワードの入力をユーザに要求するの便利です。 インターネット上の不特定 BeServed ユーザがファイルを見つけてアクセスすることは望んではいけません。 あなたが公開した共有フォルダの安全を保つことが認証サーバの仕事です。

特定のユーザにアクセスを権限するためには、ネットワーク上に BeSure 認証サーバがある必要があります。 また、管理者権限を認証するようにこのコンピュータを設定する必要があります。 BeServed が提供しているネットワークのセキュリティ設定についての詳細は、 BeSure についてのドキュメントを参照してください。

シェア・プロパティ・パネルのDomain User Access 部分には、あなたの共有フォルダに関する特定の権限レベルが与えられたユーザやグループがリストされます。 追加したユーザやグループの権限を指定するには Add ボタンを押してください。 反対に権限を取り消す場合は、その項目をハイライトさせてから Remove ボタンを押してください。 特定のユーザの権限を変更することはできません。 変更したい場合は現在のエントリを取り消してから、再度希望の権限レベルでユーザを再登録する必要があります。 特定の権限をユーザやグループに譲渡する場合、ドメイン・ユーザ・パネル(下図)が表示されます。



あなたの共有フォルダのプロパティ編集を終えたら、 Save ボタンをクリックして、変更を設定ファイルに書き込んでください。 あなたの変更は直ちに反映されないことに注意してください。 直ちに反映されると、あるユーザが編集または完全に削除したファイル共有を現在利用している場合、あなたがサービスの中断を望まなくても反映されることがあるでしょう。 あなたがユーザに変更を反映したい時点で Deploy ボタンをクリックしてください。

 
 設定ファイルの使い方


BeServed ファイル共有設定アプリケーションが無い環境の場合は、 共有設定ディレクトリ ( /boot/home/config/settings ) 内の BeServed 設定スクリプトを 編集する事でコンピュータを設定することになります。

スクリプトではあなたのネットワークで他のユーザに公開したい複数のフォルダを指定できます。 特に "share" コマンドは、共有フォルダやフォルダ用のエイリアス(別名)を受け入れます。 コマンドは以下のように使います:

share directory as alias
ディレクトリやエイリアスがスペース(空白)を含む場合、クォーテーション (") でくくる必要があります。 さらに、コマンドは設定ファイル内で一行に書く必要があります。

例:
share /boot/home as HomeDir

share "/boot/home/My Projects" as "My Projects"

行の先頭を # にすると、その行はコメントとなります。 例えば:

# Share my home directory

share /boot/home as HomeDir

BeSure 認証サーバを使用してセキュリティを有効にする必要がある場合、 authenticate コマンドを使用して、 BeSure サーバが実行されているあなたのネットワーク上のコンピュータのホスト名か IP アドレスを入力してください。 このコンピュータは、そのネットワーク上のファイル共有を試みるログインをすべて許可するか拒否するでしょう。authenticateコマンドはこのように見えます。:

authenticate with 192.168.0.4

このコマンドは BeServed のファイルサーバに、そのサーバ上で定義された共有ファイルへのアクセス権を与える前に、ユーザの信用を確認する認証サーバを調べることを指示します。

一度セキュリティを有効にすると、各アカウント毎に特定の権限を与える必要があります。 現在利用できる権限は、read (読み出し) と write (書き込み) です。 これらの権限は、 grant コマンドを使用することで BeSure 認証サーバ上で定義されたユーザに許可されます。 grant コマンド:

grant read on "My Projects" to group everyone

grant read,write on "My Projects" to johndoe

最初の例は一般的な everyone グループ全員に読み出し専用アクセスを許可します。 group キーワードに注意してください。 次のコマンドは johndoe というユーザに読み出し/書き込みアクセスを許可します。

設定ファイルはテキスト形式で保存しなければいけません。 StyledEdit や Gobe Productive を使うときはテキスト形式で保存するように注意してください。 違う形式で保存した場合、エディタはフォント、段落やその他の書式情報をファイルに含めるので BeServed は理解できなくなります。

設定を変更する時、サーバ・アプリケーションを停止して、再開する必要があります。 アプリケーションは beserved_server という名前で
/boot/home/config/servers
フォルダにあります。
hangup または HUP ( 伝統的な Unix で流行した信号) により、変更された設定を反映することをサーバに強制できます。 その信号は kill コマンドで送ることができます。:

# kill -HUP process_id


process_id の部分には、BeServed サーバのプロセス ID を入力します。

ファイル共有をシステム起動時に自動的に有効にしたい場合は、 startup スクリプトを編集してください。startup スクリプトの編集に関する情報は、 BeOS のドキュメントを参照してください。

コマンド・プロンプトから以下のように入力します。:

/boot/home/config/servers/beserved_server

注意: サーバ初期バージョンのように行末にアンパサンド (&) を付ける必要はありません。 今やサーバは Terminal から独立して正当な Unix のデーモンとして実行されます。 あるいは Tracker で

/boot/home/config/servers フォルダを開き、 beserved_server をダブルクリックしてください。


 

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